川口 和正
講師/ライター
ライターの仕事を始めて約30年になります。これまでに雑誌や書籍などの取材で、数百人の方にインタビューをしてきました。
私が、取材でもっとも大切だと思うのは、相手の方に「愛情」を持つことです。
さしずめ、「インタビューはデートである」といっていいでしょう。自分が話を聞きたいと思う人、つまり、「会いたい人に会いに行く」という意味でデートなのです。インタビューを成功させるには、「デートがうまくいくにはどうするか」を考え、準備することに通じます。
執筆においては、「ライブ感」と「立体化」が大事だと考えています。二次元の紙面から言葉を立ち上がらせ、相手の姿や場面、経験、考えや思いを描いていくのです。
こうした取材を通して、相手の方からは「今までの自分を振り返ることができた」、「取材してもらって、気づきを得た」というお言葉もいただいてきました。
講義では、私自身の経験やこれまでに書いた記事を交えながら、インタビューと執筆において心がけていることをお伝えします。
受講生の方々と、「取材」について共に学び合える時間を楽しみにしております。